「ひかる」で海外へ販路拡大、地酒プロジェクトが統一ブランド【山口】

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県と県酒造組合(山縣俊郎会長)などでつくる「やまぐちの地酒輸出プロジェクトチーム」は、中国で人気の火鍋料理に合う独自の日本酒統一ブランド「ひかる」を創設した。国内で日本酒の売り上げが落ち込む中、中国を中心に海外への販路拡大につなげる。20日、チームの関係者5人が県庁の村岡嗣政知事を訪問し、製品をお披露目した。

県産の地酒のさらなる需要拡大を図ろうと、昨年度に始まったプロジェクト。製品は同組合に加盟する酒造12社が造り、チームの代表にはコンサルタント会社、野村アグリプランニング&アドバイザリー(東京都)の太野敦幸社長が就いた。

「ひかる」は12種類の地酒からなる統一ブランドで、各酒蔵がさまざまな種類の火鍋に合う酒を目指して1種類ずつ開発。それぞれの名前に「桐壺(きりつぼ)」「夕霧(ゆうぎり)」など、中国でも知名度の高い「源氏物語」の登場人物の名を引用した。全国有数の酒どころとしても有名な県の魅力を光らせるという意味も込めている。

県庁を訪れたのは同組合の山縣会長と永山純一郎、岩崎喜一郎両副会長、太野社長、日本酒輸出専門商社海琳堂(東京都)の楊嘯(ようしょう)社長。山縣会長らから説明を受けた村岡知事は「他の県産の農林加工品などの輸出と合わせて盛り上げてほしい。県もしっかり応援していく」と応じた。

山縣本店を経営する山縣会長は「県産の地酒を世界中に伝えたい。それぞれ違った個性を持ったお酒に仕上がったので、たくさんの人に喜んでいただければ」と期待を込めた。

「ひかる」は26日から中国各地の火鍋を扱う飲食店で提供される。日本国内での販売も同日から海琳堂ホームページで始まる。

(宇部日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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