野田サトルさん、苫小牧舞台にアイスホッケー漫画 来春ヤングジャンプ連載

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北海道を舞台にした人気漫画「ゴールデンカムイ」の作者野田サトルさんが来春、集英社の「週刊ヤングジャンプ」で氷都苫小牧を舞台にした高校アイスホッケー漫画の連載を始める。主な設定が同じのデビュー作「スピナマラダ!」が6巻で打ち切りとなった悔しさをバネに、主人公の設定は変えず、新しいタイトルで個性的なキャラクターを生み出し、ストーリーを展開する予定だ。

新連載の作品のイメージ©野田サトル/集英社(提供)
新連載の作品のイメージ©野田サトル/集英社(提供)

「スピナマラダ!」は苫小牧市の高校に入学した主人公「ロウ」が、アイスホッケーを通じて成長する姿を描いた青春スポーツ漫画。「スピナマラダ」はホッケーの技「スピナラマ」と北海道弁の「なまら」を掛けた造語で、2011~12年に同誌で連載した。全6巻の単行本がある。

新連載のタイトルは「もっとキャッチーなもの」(野田さん)を構想中。新しいキャラクターを登場させ、「打ち切りになってしまい、前作でははしょらなくてはいけなかった他校との試合も描く予定」(同)という。

新連載に当たり、10年前に録画していた試合を見直したり、アイスホッケー情報誌ブレイクアウェイを読み返したりしたほか、苫小牧にも再び足を運んだ。駒大苫小牧高校の氷上練習を撮影し、東高校の校舎や部室も訪れて話を聞き、イメージを膨らませてきたという。

野田さんは「20代の若い時期に何年もかけて取材し費やした作品が6巻で打ち切りになって悔しかった。見返したい一心でゴールデンカムイを描きました」と振り返る。10年たって続きを描こうと決めたのは「20代の自分への供養のような感じです」と話している。

「ゴールデンカムイ」は明治期の北海道を舞台に、アイヌ民族の少女の活躍を描いたサバイバルバトルマンガで、14年~22年4月に同誌で連載。18年4月からはアニメ化され、今年4月には実写映画化も発表された。「マンガ大賞2016」や今年の第51回日本漫画家協会賞のコミック部門で大賞も受賞した。

(苫小牧民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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