新宿から蓼科・八ケ岳など6カ所 夜行バス実証運行6日開始

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アルピコ交通(松本市)とアルピコ長野トラベル(長野市)は来年1月6日から、東京・新宿駅と長野県茅野市の車山高原や蓼科高原、八ケ岳西麓のスキー場や登山口計6カ所を結ぶ夜行バス「蓼科・八ケ岳 スノーマジック号」の実証運行を始める。スノーアクティビティーを楽しむ行楽客の利便性を向上させつつ、需要が落ち込みやすい冬の観光地の活性化を図る。初心者でも楽しめる雪山ハイクや登山のパックツアーも用意し、白銀の世界を堪能してもらう。

実証運行は観光庁の補助金を活用する。2月26日までの毎日、JR新宿駅西口発着の計2便を走らせる。市内の乗降地点は車山高原、東白樺湖、蓼科湖前、北八ケ岳ロープウェイ、横谷峡入口、美濃戸口。行きは新宿駅を午後11時30分に出発し、午前6~8時台に市内各所に順に到着。帰りは市内各所を午後3~5時台に出発し、午後8時40分に新宿駅に到着する。

パックツアーは人気の3コースを用意。横谷渓谷の氷瀑を見に行くスノーハイク、樹氷を見に行く坪庭のスノーハイク、北横岳の登頂を目指すコース。いずれも山岳ガイド会社「八ケ岳登山企画」(原村)のガイドによる初心者講習、スノーシューや軽アイゼンのレンタルがあるので安心して楽しめる。

同社などによると、登山客の多くは電車でJR茅野駅に到着した後に路線バスに乗り換えたり、夜中のうちに自家用車を運転したりして登山口まで訪れる。夜行バスなら乗り継ぎなしで朝早く到着できるほか、雪道の運転の心配なく冬山を楽しめるという。

同社の石川高明代表(55)は「都心から近く晴天率も高い八ケ岳は冬山入門の適地。冬は登山をしない人でもガイドがいるので楽しめる。よりアクセスしやすくなるので選択肢の一つにしてもらえたら」と話している。夜行バスに併せて周辺の温泉などの利用にも期待している。

乗車料金は片道で大人7000円。パックツアーはバスの片道代を含めて大人1万8800円~、往復代を含めて大人2万5800円~。初日は行き、最終日は帰りのみ運行する。予約はウェブ上の「ハイウェイバスドットコム」または同トラベル(電話0266・73・1235、12月30日~1月3日は休み)へ。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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