長野の製糸業に興味を 県内30カ所で「生糸商標カード」配布

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県内15市町村で配布する生糸商標カード
県内15市町村で配布する生糸商標カード

製糸業関連の地域資源を持つ長野県内の自治体や民間団体でつくる信州シルクロード連携協議会(会長・今井竜五岡谷市長)は、明治時代に発行された製糸工場の商標をあしらったコレクションカード「生糸商標カード」を製作した。県内15市町村で計28種類のカードを配布。同協議会事務局の岡谷市商業観光課は「シルクに興味を持つとともに各地域の魅力に触れてほしい」と話している。

同協議会は、県と15市町村のほか、商工会議所、観光協会、製糸会社、大学など13団体で構成。南信地域では、岡谷、諏訪、茅野、駒ケ根の4市と下諏訪、辰野の2町が加盟し、シルク産業・文化を生かして魅力あるまちづくりに取り組んでいる。

今回は、日本政府が高品質の生糸である証しとして出荷時に付けるよう設けた生糸商標を題材に企画。県内外から観光客を呼び込み、参画地域の観光名所を巡ってもらう狙いがある。

縦8・8センチ、横6・3センチ。輸出時に多く使われたため、鶴や日の丸など日本を象徴するデザインが特徴的。現在も生糸を生産する岡谷市の宮坂製糸所は「おたふく」、駒ケ根市の旧製糸組合、龍水社は「龍」をあしらっている。

同課は「レトロで、今でも魅力的なデザイン。カード集めを楽しみながら、日本の成長を支えたシルク産業と、シルク文化が根付く信州の魅力に触れてもらえたら」としている。

なくなり次第終了。状況によっては増刷も検討する。配布施設は30カ所。1種類につき一人1枚。4市町村(中南信と東北信で各2市町村)のカードを集めると光沢のあるシークレットカードを受け取ることができる。問い合わせは同課(電話0266・23・4811)へ。

(長野日報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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