張り子の力作ずらり 川湯温泉

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川湯温泉街につり下げられた張り子(12日、和歌山県田辺市本宮町で)
川湯温泉街につり下げられた張り子(12日、和歌山県田辺市本宮町で)

和歌山県田辺市本宮町川湯の温泉街で12日、地元の宿泊施設や熊野本宮観光協会などが作った大きな張り子がつり下げられた。2月中旬まで掲げておく。

今年の干支(えと)「卯(う=うさぎ)」や絵馬、ダイコン、トンボなどを模した10点。午前7時ごろから有志が作業を開始。大塔川に架かるつり橋に沿って張ったしめ縄に、ロープで取り付けた。

毎年1月12日に営まれる、川湯温泉の守り本尊である十二薬師如来の例祭の一環。張り子は供え物の意味があり、江戸時代に始まったといわれている。

川湯温泉共同浴場組合の組合長で宿泊施設を営んでいる芝伸一さん(63)は「今年も多くの力作を並べられた。全国的にも珍しい取り組みだと思うし、訪れる方々には張り子を通じて温泉の恵み、ありがたさを知ってもらえるとうれしい」と話した。

(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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