「菜花」の収穫本格化 寒い中で春の気配
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和歌山県白浜町日置地区やすさみ町で、食用菜の花「菜花(なばな)」の収穫が本格化している。寒い日が続くが、春の気配を感じさせている。
つぼみや茎、若葉を食べる独特のほろ苦さが楽しめる旬の味覚。JA紀南では、軽量で年配の農家でも取り組みやすいことから栽培を推奨しており、少しずつ栽培農家が増えている。
日置やすさみでは農家16戸が計約2・6ヘクタールで栽培。今季の収穫は昨年12月から始まった。水田の裏作として作る人が多いが、秋の植え付け前に雨が続き、畑の準備が進まずに遅れたため、生育は前年と比べると遅れ気味になっているという。同JAは日置、すさみで今季、約18トンを市場出荷する目標という。地元の産直店でも販売されている。
白浜町塩野の宮崎俊彦さん(64)は約18アールで栽培。3月末ごろまで収穫する予定で、1・5トンの収穫を目標にしている。
水やりや施肥、倒れないように土を寄せるなど、こまめに手入れすることを心がけて栽培しているという。「水炊きやおひたしに使ったり、漬物にしたりして食べるのもおいしい。ぜひ旬の味覚を味わってほしい」と話している。
(紀伊民報社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら)
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