桜前線 根室で終着 観測史上最も早い開花【根室】

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根室市と観光協会は3日、根室測候所廃止から観測を引き継いでいる千島桜の開花を宣言し、昨年より6日早く1960年の観測開始以来、最も早い開花となった。この日は稚内地方気象台も開花を発表、気象庁が観測する桜前線の終着地となり、独自観測する根室市と日本一遅い冠を分け合った。

日本一遅い終着は2021年以降3年連続11回目。元気象庁職員の市民ボランティア船山岩雄さん(77)によると、500度が開花の目安とされる3月からのプラスの最高気温の積算温度が4月末までに473度と高く、最も早い開花につながったとみられる。昨年は満開まで3日だったことから、週末には満開が期待される。協会職員の稲田美樹さんは「5月3日に開花宣言できることは驚き。無事に開花のお知らせができてほっとしている」と話していた。

市内の桜の名所で知られ、北方領土・国後島から移植された樹齢150年以上の千島桜がある清隆寺でも桜が咲いている。

市の標準木で桜の開花が確認された
市の標準木で桜の開花が確認された

(釧路新聞社 全国12新聞社加盟 全国郷土紙連合。元記事はこちら

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