笹川陽平氏にガンジー平和賞:ハンセン病患者支援で

社会

インド政府の「ガンジー平和賞」授賞式が26日、ニューデリーの大統領官邸であり、2018年受賞者の笹川陽平・日本財団会長がコーヴィンド大統領から平和賞の盾を授与された。

笹川氏は、インドをはじめ世界中のハンセン病の制圧活動、患者・回復者の自立支援、差別撤廃に関わる運動を40年以上続けてきた。同財団によると、コーヴィンド大統領は授賞式で「インドを代表して笹川氏と彼の財団の貢献に感謝する」と述べた。

笹川氏は「この賞はともにハンセン病の問題と闘ってきた多くの仲間たちと一緒に受賞したものだと認識しており、ガンジーからのエールだと思っています」とスピーチ。さらに「ハンセン病とそのスティグマ(負のレッテル貼り)、差別のない世界は見果てぬ夢ではありません」と述べ、今後の活動への協力を呼び掛けた。

同賞を日本人が受賞するのは初めて。笹川氏は賞金1000万インドルピー(約1550万円)について、ハンセン病制圧のために寄付する意向を示した。

バナー写真:授賞式で盾を手にする笹川陽平氏(左)。中央はインドのモディ首相、右はコーヴィンド大統領(日本財団提供)

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