コメ価格、また最高値更新 5キロ4285円に : 備蓄米を入札の半額で放出へ

経済・ビジネス 政治・外交 暮らし

全国のスーパーで5月12~5月18日に販売されたコメ5キロの平均価格は4285円だった。前週より17円の値上がりで、集計を始めた2022年3月以降の最高値を2週連続で更新した。民間の調査会社KSP-SPが提供する全国のスーパー約1000店舗のPOSデータを基に農林水産省が算出したもの。

政府は4月までに備蓄米計約31万トン分の入札を実施したが、流通の遅れが指摘されており、店頭販売価格の高騰に歯止めがかからない状態が続いていた。

2025年のコメ価格(5キロ当たり)の推移

スーパーでのコメ販売価格(5キロ当たり)の推移

こうした状況を受け、農水省は入札によって備蓄米を放出する放出を改め、随意契約を通じて政府備蓄米30万トンを小売業者に売り渡すと発表。価格は競争入札時の半額程度の60キロ当たり1万1566円で、引き渡し場所までの輸送費も国が負担する。早ければ6月初旬に5キロ当たり税込み2160円程度で店頭に並ぶ見通しという。

バナー写真 : 東京都江東区のスーパーの米売り場を視察する小泉進次郎農林水産相(5月23日、時事)

コメ 農林水産省 小泉進次郎