『ヤンマガ USA』発行へ:青年マンガで米国市場に挑戦-人気上位は日英連載化
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表紙は『攻殻機動隊』の士郎正宗氏
『ヤングマガジン』は1980年に創刊した週刊誌。社会性やリアルな人間描写を特徴とし、『AKIRA』『攻殻機動隊』に加え、『カイジ』『頭文字D』『ドラゴンヘッド』などヒット作を世に送り出してきた。作品はアニメ化や映画化されたものも多い。
今回の特別増刊号の表紙には、『攻殻機動隊』の原作者・士郎正宗氏による、「都市と人間とテクノロジーの交差点を象徴する近未来都市」をモチーフにしたイラストを採用。編集テーマとして“UN-filtered MANGA(フィルターを通さないマンガ)”を掲げた。
配布やWEB公開、人気投票
収録されるのは、国内外で評価の高い作家や新進気鋭の作家によるSF、ダークホラー、サイバーパンクなど多彩なジャンルの19作品。北米でも人気を集める『頭文字D』のしげの秀一氏による『Subaru and Subaru/昴と彗星』や、思春期の心理を鮮烈に描いた『惡の華』『血の轍(わだち)』などで知られる押見修造氏の『ME AND BOB DYLAN(AND MY FATHER)/ぼくとボブ・ディラン(と父)』などの新作の公表が予定されている。

しげの秀一氏の『Subaru and Subaru/昴と彗星』の一場面(講談社提供)

押見修造氏『ME AND BOB DYLAN(AND MY FATHER)/ぼくとボブ・ディラン(と父)』(講談社提供)
紙媒体の雑誌は、ニューヨーク市で8月21日(日本時間22日)から4日間開かれる「ANIME NYC 2025」で4000部配る予定。同時期に米国内の紀伊國屋書店17店でも配布する予定だ。WEB版は特設サイトとSNSで公開する。
掲載したうちの16作品は、特設サイト上での投票とX(旧ツイッター)の「いいね」や「リポスト」の数を基に人気度を集計する。上位5作品は年末以降、『ヤングマガジン』本誌と講談社のマンガアプリ『KMANGA』で、日本語と英語の連載を始める。
米国では、日本のマンガ作品の中でも少年・少女向けに分類されるタイトルの人気が高い。『ヤングマガジンUSA』特別増刊号 編集長の白木英美氏は、「日本の青年マンガは、人生の葛藤や痛み、社会への違和感といった“生々しい感情”を描いてきた。北米の方々にも作品を通じてその感情を感じ取ってほしい」とコメントしている。
文:ニッポンドットコム編集部
バナー写真:8月に米国で発行される『ヤングマガジンUSA』の特別増刊号。表紙には『攻殻機動隊』の原作者・士郎正宗氏の書下ろしイラストを採用した(講談社提供)
