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“ごみ拾い世界一”は日本代表! 33カ国の選手が渋谷で879キロのごみを回収「日本財団スポGOMIワールドカップ」

スポーツ 環境・自然・生物 国際交流

スポーツを通じて地球をきれいに

「ごみ拾いはスポーツだ」を合言葉に、3人1組で集めたごみの重量と種類別のポイントを競う「日本財団スポGOMIワールドカップ2025 FINAL」が10月29日、東京都渋谷区で開催された。21カ国が参加した2023年の第1回大会から規模を拡大し、6大州・33カ国の代表チームが集結。渋谷スクランブル交差点や表参道を舞台に、世界一を目指して総勢99人の選手が汗を流した。

優勝したのは日本代表の男女トリオ「スマイルストーリー」で、2位にとどまった前回大会の雪辱を果たした。日頃から地元・新潟で海岸清掃に励んでいるという3人は、県予選を突破すると、全国47チームで争った日本STAGEでも圧倒的な実力を見せ、2連覇を達成していた。初の世界王者に輝き、喜びをかみしめながらも「対戦したみんなはライバルではなく仲間。ごみ拾い仲間が増えていけば、地球が少しずつきれいになっていく」と、世界中から集まった“同志”をたたえた。国内外予選で8502人が収集したごみは総重量22.5トンに及んだ。

スポGOMI のモットーは、年齢・性別・運動能力・人種を問わず競い楽しめる「地球に最も優しいスポーツ」。現在、世界的な課題となっている海洋ごみの約8割は市街地が発生源とされる。主催する日本財団スポGOMI連盟の馬見塚健一理事は「私たちは同じ海でつながり、同じ未来を見ている。今日の経験をそれぞれに持ち帰ってもらうことで、ごみ拾いが世界を包み込む大きなムーブメントになると信じています」と述べ、今大会を締めくくった。スポGOMI連盟は2年後の第3回大会に向けて、参加国と競技人口のさらなる拡大を目指す。

国際色豊かなプレイヤーがしのぎを削った
国際色豊かなプレイヤーがしのぎを削った

開幕式では、アニメやゲーム音楽のオーケストラ演奏に乗って、コスプレイヤーに先導された選手たちが入場行進
開幕式では、アニメやゲーム音楽のオーケストラ演奏に乗って、コスプレイヤーに先導された選手たちが入場行進

戦場は渋谷駅周辺や表参道を含む繁華街エリア。人混みをすり抜けてごみを拾っていく
戦場は渋谷駅周辺や表参道を含む繁華街エリア。人混みをすり抜けてごみを拾っていく

路地を巡り、道路脇に目を凝らし、都会の死角に潜むごみを発見していく。戦略が重要となる競技だ
路地を巡り、道路脇に目を凝らし、都会の死角に潜むごみを発見していく。戦略が重要となる競技だ

勝負の最中でもカメラに笑顔
勝負の最中でもカメラに笑顔

74.76キロ、7210ポイントを獲得して王座に就いた日本代表
74.76キロ、7210ポイントを獲得して王座に就いた日本代表

2位のドイツ代表(左)、3位のモロッコ代表
2位のドイツ代表(左)、3位のモロッコ代表

90分間に収集したごみは総重量878.98キロに及んだ
90分間に収集したごみは総重量878.98キロに及んだ

取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部

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