トヨタが手掛けるアート施設「THE MOVEUM YOKOHAMA」―時空を超え、世紀末芸術と世界の伝統音楽に包まれる
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心動かされ、世界を移動したくなる体験
横浜市の山下埠頭で12月20日、築60年の倉庫跡を会場にしたイマーシブ(没入体験)ミュージアム「THE MOVEUM(ザ・ムービアム) YOKOHAMA」がオープンした(2026年3月31日まで)。

プロジェクター75台を使用したプロジェクションマッピングと、スピーカー27台の交響楽により世紀末芸術に没入できる
メイン展示「美の黄金時代」は、オーストリアを代表する画家グスタフ・クリムトとエゴン・シーレの傑作が1時間弱のプロジェクションマッピングとして展開され、1800平方メートル超の会場中を包み込む。名画にアールヌーボーの意匠を融合しためくるめく映像に合わせ、ワーグナーやマーラーの交響曲が鳴り響き、19世紀末ウィーンの芸術世界を体感。
別室で同時開催の「LISTEN.」は、俳優・山口智子さん率いるチームが10年越しで26カ国を巡り集めた世界の伝統音楽を15分に凝縮。壁4面に投影される映像と臨場感たっぷりの音響で、騎馬民族が奏でるリズム、北欧の祭りを祝う伝統歌、南米で継承される先住民の楽器など貴重な演奏・歌唱風景が楽しめる。
本展は世界的モビリティ企業トヨタグループによるメセナの一環。トヨタ自動車の豊田章男会長は開幕にあたり、「横浜港は豊田佐吉(創業者)を欧米視察へ送り出し、クラウンを初めて米国へ出荷した場所。ここで世界の文化に触れれば、地球を動き回りたくなるはず」と、来場者を“MOVE=感動させる”目標を語った。

クリムトの名作約170点を精細に投影。官能と装飾美を40分にわたり堪能できる

シーレ作品約110点の映像は12分。19世紀末ウィーンに漂う不安と希望が色彩豊かに表現されている

「LISTEN.」の会場は小さいながらも“世界の音の宝箱”というべき空間

四方と床面がスクリーンとなり、民謡・民族楽器を巡る小旅行気分

先行披露レセプションでは豊田会長(左端)や「LISTEN.」プロデューサーの山口さん(左から2人目)らが登壇

ショップにはMOVEUM限定のクリムト&シーレグッズをはじめ、トヨタの名車をパッケージにしたアイテムも

本展は山下ふ頭再開発の一環として、昭和建築の上屋を会場にした。広いふ頭の送迎役としてトヨタe-Paletteが運行する
THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP
- 所在地:横浜市中区山下町279-9(山下ふ頭4号上屋)
- 開催期間:2025年12月20日~2026年3月31日
- 開館時間:午前10時30分~午後7時30分(金・土曜・祝前日は午後8時30分まで)
- 休館日:無休
- 入館料金:一般3800円、学生2700円、小・中学生1900円、未就学児無料 ※オンラインチケットは割引料金
- アクセス:みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩25分 ※山下ふ頭バス待合所から送迎バス利用可
- 公式ホームページ:https://global.toyota/info/themoveum/
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部
