Japan Timeline

2022年1月 日本の出来事

政治・外交 社会 気象・災害

新型コロナウイルスの感染拡大で34都道府県にまん延防止等重点措置を適用、ガソリン高騰抑制策の発動など、2022年1月の日本の出来事を振り返る。

1

天皇、皇后両陛下が皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受けられる「新年祝賀の儀」が、皇居・宮殿であった。昨年12月に20歳の誕生日を迎えられた両陛下の長女愛子さまは、成年皇族として初めての公務に臨んだ。

皇居・宮殿で行われた「新年祝賀の儀」。多くの国民がコロナ禍で苦労している状況を鑑み、女性皇族方はティアラの着用を控えた=2022年1月1日、[代表撮影]時事
皇居・宮殿で行われた「新年祝賀の儀」。多くの国民がコロナ禍で苦労している状況を鑑み、女性皇族方はティアラの着用を控えた=2022年1月1日、[代表撮影]時事

5

北朝鮮が内陸部の慈江道付近から日本海に向けて弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を発射した。北朝鮮は11日、14日、17日、25日、27日、30日にも日本海に向けてミサイルを発射した。

6

岸田文雄首相とオーストラリアのモリソン首相は、自衛隊と豪軍が共同演習などで相手国を訪問する際の法的地位を定めた円滑化協定に署名した。

南方沖を東へ進む低気圧などの影響で、関東では南部を中心に大雪になった。気象庁によると、東京都心(千代田区北の丸公園)で10センチを観測した。同庁は東京23区と千葉県全域、茨城県南部に大雪警報を発表し、夜に解除した。大雪の影響で、羽田空港などの発着便に欠航が相次ぎ、JRは東海道新幹線に一時遅れが出た。

7

日米両政府は、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)をテレビ会議方式で開いた。ブリンケン米国務長官は、中国の軍事力増強や北朝鮮の核・ミサイル開発を批判し、日米間で防衛技術の研究開発に関する枠組みを設け、「極超音速兵器」への対処や宇宙領域での能力向上に取り組む意向を表明。会合後、林芳正外相とグリーン駐日米臨時代理大使が関連する合意文書に署名した。

9

政府は、新型コロナウイルスの感染が急拡大する沖縄、山口、広島の3県に1月31日まで、まん延防止等重点措置を適用した。21日には、東京、群馬、埼玉、千葉、神奈川、新潟、岐阜、愛知、三重、香川、長崎、熊本、宮崎の13都県に、2月13日まで重点措置を適用。27日には北海道、青森、山形、福島、茨城、栃木、石川、長野、静岡、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、福岡、佐賀、大分、鹿児島の18道府県に2月20日まで同措置が適用され、広島、山口、沖縄3県の期限が2月20日に延長となった。重点措置の適用は計34都道府県になった。

11

東京証券取引所は、4月4日の市場再編で発足する新市場の所属企業を発表した。最上位「プライム市場」には、現在の東証1部企業の8割超に当たる1841社が移行。このうち296社は上場基準を満たしておらず、暫定的にプライムにとどまる「経過措置」の適用を受ける。

体操男子で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪の個人総合を連覇するなど、日本のエースとして活躍した内村航平(33)が現役を引退すると、所属事務所が発表した。14日に本人が東京都内で記者会見した。

現役引退の記者会見をする体操男子の内村航平=2022年1月14日、東京都内のホテルで(ロイター)
現役引退の記者会見をする体操男子の内村航平=2022年1月14日、東京都内のホテルで(ロイター)

14

昭和生まれ初の首相で、リクルート事件で高まった政治不信を払拭(ふっしょく)するため、政治改革に内閣の最重要課題として取り組んだ海部俊樹 元首相が9日、死去していたことが分かった。91歳。

海部元首相=1994年6月29日(ロイター)
海部元首相=1994年6月29日(ロイター)

慶応大は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経のもとになる細胞を脊髄損傷患者に移植する臨床研究を開始したと発表した。世界初の治療で、昨年12月に1人目の患者に移植手術が行われた。

国土交通省の「建設工事受注動態統計」書き換え問題で、外部弁護士らでつくる検証委員会は、「手順に従って業務をこなすことに疑問を持たず不適切処理が長年無批判に継続した」とする報告書を斉藤鉄夫国交相に提出した。岸田文雄首相は斉藤国交相に対し、再発防止を改めて指示した。

16

南太平洋のトンガ諸島付近で発生した海底火山噴火に伴い、気象庁は津波警報・注意報を発表した。海外の火山噴火の影響で、国内で潮位変動が観測されたのは初めて。

17

「ドカベン」「あぶさん」など野球漫画で知られた漫画家の水島新司さんが10日、亡くなっていたことが分かった。82歳。

第208通常国会が召集された。岸田文雄首相は衆参両院本会議で就任後初の施政方針演説に臨み、新型コロナウイルス対策について「過度に恐れることなく、対応を冷静に進める」と表明。ワクチン3回目接種前倒しや無料検査の拡充を進める考えを示した。

19

第166回芥川賞に砂川文次さん(31)の「ブラックボックス」が、直木賞は今村翔吾さん(37)の「塞王の楯」と、米澤穂信さん(43)の「黒牢城」に決まった。

21

国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の書き換え問題で、国土交通省は、山田邦博事務次官や歴代の統計部門幹部ら計10人を処分したと発表した。斉藤鉄夫国交相と政務三役らは給与などを自主返納する。

岸田文雄首相は、バイデン米大統領とテレビ会談に臨んだ。首相は会談後、今年前半のバイデン氏来日と日米豪印首脳会議の開催で合意したと説明した。

22

日向灘を震源とする地震があり、大分市や大分県の佐伯市、竹田市、宮崎県の延岡市、高千穂町で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは45キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は6.6と推定。津波は観測されなかった。

倒壊した住宅の門=2022年1月22日、大分市(共同)
倒壊した住宅の門=2022年1月22日、大分市(共同)

26

1月15日に実施された大学入学共通テストの地理歴史・公民の試験時間中に、「世界史B」の問題が外部に漏えいされた疑いがあることが明らかになった。27日には、大阪府に住む女子学生(19)が香川県警に出頭し、自らの関与を認めた。

27

政府は、ガソリンや灯油などの燃料価格の上昇を抑えるため、初の高騰抑制策を発動した。ガソリンや灯油など1リットル当たり3円40銭の補助金を給付する。

28

埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の民家で、住人の男が散弾銃を発砲し、訪問した医師らを人質に立てこもった。埼玉県警は28日、殺人未遂容疑で男を逮捕した。人質の医師は胸を撃たれ、死亡した。

2019年の参院選をめぐる大型買収事件で、河井克行元法相(58)=公選法違反罪で懲役3年の実刑確定=らから現金を受け取ったとして同法違反容疑で告発され、不起訴となった広島県議らのうち35人について、東京第6検察審査会は「起訴相当」とする議決を出し、公表した。

31

航空自衛隊小松基地(石川県小松市)所属のF15戦闘機1機が離陸した直後、同基地の西北西約5キロの日本海上でレーダーから消えた。周辺の海上で大破した機体の一部が発見され、防衛省は何らかの異常が生じて墜落したと推定した。搭乗員2人の安否は不明。

バナー写真=大雪に見舞われる中、皇居を訪れる人々=2022年1月6日、東京都千代田区(ロイター)

地震 外交 皇室 北朝鮮 芥川賞 直木賞 Japan Timeline 新型コロナウイルス まん延防止等重点措置 ガソリン高騰 気象庁