2023年2月　日本の出来事

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岸田文雄首相は衆院予算委員会で、同性婚の法制化に関し「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と答弁し、慎重な姿勢を改めて示した。

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警察庁は2022年の犯罪情勢（暫定値）を公表。刑法犯が前年比5.9%増の60万1389件と20年ぶりに増加に転じたことが分かった。特殊詐欺の被害額も28.2%増の361億4000万円と8年ぶりに増加。

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首相秘書官の荒井勝喜氏が記者団に対し、LGBTなど性的少数者や同性婚に関し、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたらやっぱり嫌だ」と語った。発言はオフレコが前提で、その後、荒井氏は陳謝、撤回した。

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岸田文雄首相は、差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭。

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米音楽界で最高の栄誉とされる「グラミー賞」が発表され、「最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞」で大阪市出身の作編曲家、宅見将典（まさのり）さんのアルバム「SAKURA」が受賞。長崎県出身の打楽器奏者・小川慶太さんが参加するバンド「スナーキー・パピー」の作品が「最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞」に輝いた。

作品にちなんだ桜の刺しゅうをあしらったジャケットで授賞式に登壇した宅見将典さん＝5日、米ロサンゼルス　AFP=時事

スキージャンプW杯女子（個人第17戦）で日本勢が史上初の表彰台独占。伊藤有希が6季ぶり通算6勝目、丸山希（のぞみ）が2位で初の表彰台、高梨沙羅が3位に。

快挙を喜び合う伊藤有希（中央）、丸山希（左端）、高梨沙羅＝5日、ドイツ・ビリンゲン　AFP＝時事

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囲碁の仲邑菫（なかむら・すみれ）三段が女流棋聖戦を制し、13歳11カ月の史上最年少で初タイトルを獲得した。

10歳でプロ入りし、4年足らずで快挙を達成した仲邑菫三段＝6日、東京都千代田区の日本棋院　時事

日産自動車と仏ルノーは、資本関係で「対等」になることで最終合意。ルノーの日産への出資比率を43％から引き下げ、双方の出資比率を15％にそろえる。

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警視庁生活環境課は、ベラルーシでの臓器移植を無許可であっせんしたとして、NPO法人「難病患者支援の会」（東京）の理事を臓器移植法違反の疑いで逮捕。無許可あっせん容疑での海外移植の摘発は全国初。

全国で相次ぐ強盗事件で警視庁は、フィリピン入管施設で拘束されていた日本人容疑者4人のうち、2人を窃盗容疑で逮捕。残る2人も9日に逮捕された。4人は被害総額60億円超に上る特殊詐欺グループの幹部とみられる。

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東京地検特捜部は東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件で、大会組織委員会の元次長、電通幹部ら4人を独占禁止法違反容疑で逮捕。400億円規模の大会事業について業者と受注調整した疑い。

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政府は新型コロナ対策のマスク着用について、3月13日から屋内外を問わず個人の判断に委ねる方針を決めた。医療機関を受診する際や混雑した電車・バスでは引き続き着用を推奨する。

財務省は、普通国債の発行残高が2022年末時点で1005兆7772億円となったと発表。1000兆円の大台を超えるのは初めて。

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フィギュアスケートの四大陸選手権で、三浦璃来、木原龍一の「りくりゅう」ペアが初優勝。同大会のペアで日本勢が優勝するのは初めて。

華麗な演技を見せる三浦・木原ペア（米コロラドスプリングス）  AFP=時事

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「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」など宇宙ロマンあふれる人気作品を手掛け、アニメブームを牽引した漫画家の松本零士氏が急性心不全のため死去。85歳だった。

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日本銀行の新総裁人事で、政府は元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏を起用する案を国会に提出。植田氏が就任すれば戦後初の学者出身の日銀総裁となる。

トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏が心不全のため死去。97歳だった。同社創業者・豊田喜一郎氏の長男。社長・会長としてトヨタを世界有数の自動車メーカーに成長させたほか、1994年～98年には経団連会長も務めた。

1999年10月の東京モーターショー、トヨタMR-Sの運転席でステアリングを握る豊田章一郎氏　AFP＝時事

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法制審議会は、性犯罪を巡る刑法の規定見直しを法相に答申。「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げて16歳未満との行為を処罰対象とするほか、性犯罪の成立要件を大幅に見直し、これまでの「暴行・脅迫」に加え「アルコール・薬物を摂取させる」など8つの行為を示した。

日本の新たな主力ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げが、主エンジン着火直後に中止された。宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、ロケット1段目にあるシステムが異常を検知して補助ロケットが着火しなかったため、と説明。

中止された「H3」の打ち上げ＝17日午前、鹿児島・種子島宇宙センター　時事

岸田文雄首相は、官邸で性的少数者の支援団体の関係者と面会し、元首相秘書官の差別発言について、「不快な思いをさせたことに心からおわびを申し上げたい」と陳謝。

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防衛省は、午後5時21分ごろ北朝鮮の平壌近郊から大陸間弾道ミサイル（ICBM）級ミサイル1発が発射されたと発表。ミサイルは北海道渡島大島の西方約200キロの排他的経済水域（EEZ）内の日本海に落下したと推定される。

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防衛省は、午前7時ごろ北朝鮮西岸付近から合わせて2発の弾道ミサイルが発射され、日本のEEZ外に落下したとみられると発表。岸田文雄首相は、国連安保理に緊急会合の招集を要請した。

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東京・上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」が成田空港から日本を発ち、返還先の中国に到着。シャンシャンは2017年6月、上野動物園では初めて自然交配で誕生、日中両国の友好交流の促進に貢献した。今後は中国で繁殖パートナーを探す。

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天皇陛下が63歳の誕生日を迎えられ、即位後初となる天皇誕生日の一般参賀が皇居で行われた。

天皇誕生日の一般参賀で手を振られる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま＝23日午前、皇居　時事

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日銀の次期総裁候補の植田和男氏が国会で所信表明。「日銀が行っている金融政策は適切。金融緩和を継続し、企業が賃上げをできるような経済環境を整える必要がある」と述べた。

G7議長の岸田文雄首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領を招待し、オンラインでG7首脳会議を開催。ドローンやその関連部品のロシアへの輸出禁止拡大など日本独自の新たな制裁措置を表明した。

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岸田文雄首相は国会で、米国製巡航ミサイル「トマホーク」を400発購入する予定だと明らかにした。政府は2023年度予算案に取得費約2100億円を計上し、26年度の配備を目指している。

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厚生労働省は、2022年の国内の出生数（速報値）が前年比5.1％減の79万9728人だったと発表した。7年連続で過去最少を更新。80万人割れは、統計を取り始めた1899年以降初めて。

JAXAが14年ぶりに実施した宇宙飛行士候補の選抜試験で、世界銀行上級防災専門官の諏訪理さんと日本赤十字社医療センター外科医の米田あゆさんが合格した。倍率は2000倍超。米田さんは3人目の女性飛行士候補。

バナー写真：中国返還前の最終観覧日を迎え、シャンシャンとの別れを惜しむ来園者（2023年2月19日、東京都台東区・上野動物園） 時事