2025年7月　日本の出来事

1

相続税や贈与税の算定基準となる2025年分の土地の路線価が全国平均で前年比2.7％プラスとなり、4年連続で上昇。背景には都市部やリゾート地でインバウンド（訪日客）向けの住宅やホテル需要の高まりがあるという。

3

鹿児島県十島村の悪石島で最大震度6弱の揺れを観測。6月21日から始まったトカラ列島の群発地震は震度1以上の地震が7月14日には2000回を超えた。

英国推理作家協会は優れた推理小説に贈るダガー賞の翻訳部門に、王谷晶（おうたに・あきら）さんの「ババヤガの夜」を選んだ。日本人の受賞は初めて。

5

ラグビー日本代表が、ミクニワールトスタジアム北九州で行われたリポビタンDチャレンジカップ2025でウェールズ代表を24－19で破り、12年ぶりとなる2勝目を挙げた。

6

天皇、皇后両陛下が国賓としてモンゴルを訪問。13日までの滞在期間中、公式行事として、同国最大の祭典「ナーダム」の開会式に出席されたほか、日本の高等専門学校（高専）をモデルに設立された「モンゴルコーセン技術カレッジ」などを視察。旧ソ連に抑留されモンゴルで亡くなった日本人の慰霊碑で供花された。

モンゴルの祭典「ナーダム」競馬競技の観戦に向かわれる天皇、皇后両陛下とフレルスフ大統領（写真中央）［代表撮影］（時事）

7

トランプ大統領が8月1日から適用する「相互関税」の新たな税率を各国に書簡で通告。日本は4月の発表より1%高い25%になった。

9

陸上自衛隊の輸送機オスプレイの佐賀空港への配備が始まった。南西諸島防衛を強化する自衛隊の「南西シフト」の一環。

10

警察庁は、外国で取得した運転免許を日本で有効な免許に切り替える「外免切り替え」制度について審査を厳格化する改正案を公表した。現行試験の5倍の50問にし9割以上の正答率を要件にする。

11

2001年に日本でBSE（牛海綿状脳症）が発生したことを受けて停止された日本産牛肉の対中輸出について、再開の前提となる日中間の協定が発効。両政府は輸出再開に向け具体交渉に入る。

12

航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が12日と13日に大阪・関西万博会場の上空で展示飛行。大勢の来場者が大屋根リングの上などから見守った。万博は開幕から3カ月で一般来場者数が累計1000万人を突破する見通しとなった。

ブルーインパルスの飛行をひと目見ようと多くの人が集まった（時事）

14

自民党の鶴保庸介氏が参院予算委員長を辞任。8日に開かれた参院候補の演説会で「運のいいことに能登で地震があった」と発言、批判が相次いでいた。

15

日産自動車が2027年度末に追浜工場（神奈川県横須賀市）、26年度末までに子会社の日産車体湘南工場（同平塚市）での車両の生産を終えると発表した。

16

スパイ行為の疑いで中国当局に拘束されたアステラス製薬の男性社員に対し懲役3年6カ月の判決が言い渡された。

第173回芥川賞・直木賞の選考会で、ともに「該当作なし」。両賞とも受賞作がなかったのは27年ぶり6度目。

カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが、セブン＆アイ・ホールディングスへの買収提案を撤回すると発表した。

18

39年前の福井・女子中学生殺害事件の再審で、名古屋高裁金沢支部は「目撃証言は信用できない」として、殺人罪が確定し服役した前川彰司さんに無罪判決を言い渡した。

名古屋高裁金沢支部の無罪判決後、記者会見を終え笑顔を見せる前川さん（左）（時事）

2012年ロンドン五輪のレスリング女子48キロ級金メダルを獲得した小原日登美さんが死去した。44歳だった。

20

第27回参議院選挙が投開票。自民、公明両党は47議席にとどまる大敗で「必達目標」だった参院全体の過半数（125議席）を割り込んだ。衆院に続き少数与党に陥った。国民民主党は改選4議席から大幅に上積みして17議席を獲得。改選1議席の参政党は「日本人ファースト」を掲げて選挙区7、比例7の計14議席を得る大躍進。

22

関西電力が福井県の美浜原発の敷地内で次世代炉建設に向けた地質調査に乗り出すことを発表した。

日米関税交渉が合意に達した。米国が8月1日に適用開始するとしていた25%の相互関税は15%に引き下げとなり、4月に発動された日本の自動車への追加関税は12.5%に半減、以前から適用されている2.5%を含め計15%となる。日本側は米国への5500億ドル（約80兆円）の巨額投資に加え、自動車やコメで日本市場の開放を約束。

日米関税交渉の合意を伝える米政府の投稿［ホワイトハウスのＸ（旧ツイッター）より］（時事）

23

大リーグ・ドジャーズの大谷翔平がツインズ戦で37号ソロ本塁打を放ち、日本人選手として初の5試合連続本塁打を達成した。

24

内閣府の専門調査会が、ヒトのiPS細胞から卵子や精子で受精卵をつくる研究を認める報告書を出した。

25

沖縄県今帰仁村と名護市にまたがるエリアに大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」が開業。総面積約60ヘクタールの広大なパークは原生林を生かして整備し、亜熱帯の森への没入感を演出。恐竜ややんばるの自然をテーマにした22のアトラクションがそろう。

恐竜をテーマにしたアトラクション（時事、撮影は7月22日）

「マンガのアカデミー賞」とも呼ばれる米アイズナー賞でホラー漫画家の伊藤潤二さんと「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる故・水木しげるさんが「殿堂入り」。

27

大相撲名古屋場所千秋楽で平幕の琴勝峰が安青錦を破り13勝2敗で初優勝した。

28

自民党が参院選大敗を受けた両院議員懇談会開催。石破茂首相は「政治空白生まないよう責任を果たす」と続投の意向を表明するも、執行部の責任を問う声は強く、出席者から退陣を求める声が相次いだ。

29

福島第1原発3号機の溶け落ちた燃料デブリの本格的な取り出し開始時期が、2030年代前半から37年度以降に後ろずれすると、東京電力などが明らかにした。これにより、政府と東電が目標としている51年までの廃炉完了が遅れる可能性がある。

30

ロシア・カムチャツカ半島付近で大地震があり、気象庁が北海道から紀伊半島にかけての太平洋側沿岸と伊豆・小笠原諸島に津波警報を発表した。岩手県久慈市の久慈港で1.3メートルをはじめ、北海道から沖縄までの各地で津波を観測した。

バナー写真 : 参院選後の3党首明暗　左から参政党・神谷宗幣代表 / 石破茂首相 / 国民民主党・玉木雄一郎代表（時事）