半導体需給の逼迫、今夏には緩和の可能性=デンソーCFO

経済・ビジネス

[東京 2日 ロイター] - デンソーの松井靖・最高財務責任者(CFO)は2日、2020年4─12月期決算のオンライン会見で、自動車の生産に影響が出ている半導体の不足について「当社は半導体メーカーと協力して懸命な努力をしている。今年の夏には(半導体生産の)能力増強が追い付いてきて、需給が緩んでくるのではないか」との見方を明らかにした。

松井CFOは「今のところ当社の売り上げに大きな影響はないが、最大のリスクとしては数百億円くらいは出るかもしれないと思っている」と説明。ただし、過去のあらゆる震災での対応を踏まえ「いろいろなBCP(事業継続計画)を進めてきた。したがって、リスク対応として在庫をしっかり管理して持っているので、直ちに(在庫が)切れるということはない」と述べた。また、「半導体各社とは良好な関係を構築している。影響を最小限にできるものと考えている」と語った。

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