日本の格付けを「A」で据え置き、見通しネガティブ=フィッチ

経済・ビジネス

2月8日、格付け会社フィッチは日本のソブリン格付けを「A」で据え置いたと発表した。見通しは「ネガティブ」。写真は2013年1月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuya Shino)
2月8日、格付け会社フィッチは日本のソブリン格付けを「A」で据え置いたと発表した。見通しは「ネガティブ」。写真は2013年1月、都内で撮影(2021年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 8日 ロイター] - 格付け会社フィッチは8日、日本のソブリン格付けを「A」で据え置いたと発表した。見通しは「ネガティブ」。新型コロナウイルス流行が経済・財政見通しにとって下振れリスクだとしている。

フィッチによると、日本の政府債務は昨年、対国内総生産(GDP)比で254.8%と、2019年の231.2%から上昇。23年には258.6%でピークを付け、その後は低金利が続けば徐々に低下する見通し。

また、フィッチによると、日本経済は20年に5.3%縮小したとみられる。輸出に支えられ、今年は3.5%、来年は1.5%のプラス成長にそれぞれ回復する見込みだという。

フィッチはさらに、日銀の金融緩和策が続くことを考慮すると、利回りは向こう数年は低い水準にとどまると想定していると説明。日銀は現行の金融政策を向こう1年は維持する、との見方を示した。

ロイター通信ニュース