森氏の発言は極めて不適切とJOC会長、スポンサー企業も苦言
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[東京 9日 ロイター] - 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は9日の記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことを巡り、「オリンピズムの根本精神に反するもので、極めて不適切であったと改めて強調したい」と述べた。
森会長の発言を巡っては、国内外から批判が相次いでいる。共同通信の世論調査によると、6割近くが森氏を会長として「適任とは思わない」と回答した。
五輪のスポンサー企業の間でも困惑が広がっており、日本生命は「女性蔑視とも捉えられ、男女平等が謳(うた)われているオリンピック・パラリンピック精神にも反する表現であり、大変遺憾である」とコメント。ENEOS(訂正)も、人権の尊重や男女平等などの観点から「極めて遺憾であり残念である」とした。
山下会長は、東京大会の開催に向けては、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで開催に否定的、不安の声があるのは「自然なこと」とする一方で、いかにして安心・安全な開催ができるか関係者が一丸となって議論しているとした。
*2月9日配信の記事で、3段落目の「ENEOSホールディングス」を「ENEOS」に訂正します。