ルネサス、一部工場で被害確認のため操業停止 福島沖震源の地震で

経済・ビジネス

2月14日 ルネサスエレクトロニクスは前日に発生した福島県沖を震源とする震度6強の地震を受け、自動車向けなどの半導体を製造する一部工場の操業を停止していると発表した。写真は2017年4月、東京で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
2月14日 ルネサスエレクトロニクスは前日に発生した福島県沖を震源とする震度6強の地震を受け、自動車向けなどの半導体を製造する一部工場の操業を停止していると発表した。写真は2017年4月、東京で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは14日、福島県沖を震源とする震度6強の地震が発生を受け、自動車向けなどの半導体を製造する一部工場の操業を停止していると発表した。建屋や設備に被害は見られず、クリーンルーム内の被害状況などを確認している。

茨城県の那珂工場で操業を停止している。地震発生後、一時停電となった後に稼働を再開したが、安全のため操業を停止し、クリーンルーム内の安全確認と装置や製品の被害状況の確認を進めている。操業の再開時期は未定。

世界的な半導体不足を受け、同社は工場の稼働率を高めていた。半導体工場は24時間稼働が原則で、週末も操業を予定していた。被害状況によっては、クリーンルーム内の確認や立ち上げに時間を要する可能性がある。

震源地に近い那珂工場のほかは、米沢(山形県)、高崎(群馬県)とも建屋や設備に被害は見られず操業を継続している。

那珂工場は2011年、東日本大震災で被災して約3カ月間操業を停止し、自動車の生産に影響が及んだ。

*写真を差し替えて再送します。

(平田紀之)

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