日経平均は急反発、30年半ぶりに3万円を回復

経済・ビジネス

東京株式市場で日経平均は急反発。1990年8月以来、30年半ぶりとなる3万円台を回復した。写真は、東証前面の巨大スクリーン。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
東京株式市場で日経平均は急反発。1990年8月以来、30年半ぶりとなる3万円台を回復した。写真は、東証前面の巨大スクリーン。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は急反発。1990年8月以来、30年半ぶりとなる3万円台を回復した。前週末の米国株式市場が堅調だったことを受け、朝方から幅広く物色された。いったん、伸び悩む場面があったものの、後場に入ってから勢いを取り戻し、きょうの高値近辺で大引けた。

前週末12日の米国株式市場はナスダック総合とS&P総合500種が終値ベースで最高値を更新。追加財政刺激策への期待を追い風に、エネルギーや金融、素材株の買いが膨らむ一方、アップルやテスラ、マイクロソフトなどのハイテク大手は売られた。

これを受けて日本株も朝方からしっかり。「日経平均3万円を前にして、仕組債に絡んだ先物の買いが活発化した可能性がある」(三菱UFJモルガンスタンレー証券・チーフ投資ストラテジストの藤戸則弘氏)との声も聞かれ、一気に3万円大台を回復した。

その後は「3万円にワンタッチしたことで目標達成感から一服したが、長期的な上昇トレンドに変わりはないため、売り一巡後は買いが入った」(雨宮総研代表の雨宮京子氏)という。市場では「売り方はますます窮地に陥り、引けにかけて買い戻しが活発化したようだ」(国内証券)といった指摘もあり、3万円を超えた水準で大引けた。

TOPIXは、1.04%高。東証1部の売買代金は、2兆6038億4200万円とやや細っている。東証33業種では、鉱業、精密機器、石油・石炭製品などの上昇が目立ち、値下がりは、空運業など5業種にとどまった。

個別では、ファーストリテイリングが続騰。日経平均の上昇に約140円寄与した。ソフトバンクグループは1万円を回復し、トヨタ自動車など主力銘柄に高いものが多いが、JR東海などがさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり1339銘柄に対し、値下がりが773銘柄、変わらずが81銘柄だった。

日経平均

終値      30084.15 +564.08

寄り付き    29662.41

安値/高値   29662.41─30092.34

TOPIX

終値       1953.94 +20.06

寄り付き     1945.77

安値/高値    1942.54─1956.60

東証出来高(万株) 127591

東証売買代金(億円) 26038.42

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