福島沖の地震で停止した工場 16日から生産を順次再開=ルネサス

経済・ビジネス

2月15日、 ルネサスエレクトロニクスは福島県沖を震源とする地震が13日に発生した影響で操業を一時停止していた那珂工場(茨城県)で、半導体の前工程生産を16日から再開する予定と発表した。写真はルネサスのロゴ。都内で2017年4月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
2月15日、 ルネサスエレクトロニクスは福島県沖を震源とする地震が13日に発生した影響で操業を一時停止していた那珂工場(茨城県)で、半導体の前工程生産を16日から再開する予定と発表した。写真はルネサスのロゴ。都内で2017年4月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 15日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは15日、福島県沖を震源とする地震が13日に発生した影響で操業を一時停止していた那珂工場(茨城県)で、半導体の前工程生産を16日から再開する予定と発表した。世界的な半導体不足の中で、同工場での生産停止の長期化が懸念されていたが、短期間で復旧する見通しとなった。

きょうから後工程向けにウェハの出荷を再開した。今後、製造装置を順次、立ち上げる。地震発生前の生産能力には地震後1週間をめどに復帰する見込み。サプライヤーや協力会社を含むサプライチェーン全体で、現時点で被害の報告は受けていないとしている。

ルネサスの那珂工場では、地震の発生後、一時停電となった後に稼働を再開したが、安全のため操業を停止し、クリーンルーム内の安全確認と装置や製品の被害状況の確認を進めていた。半導体工場は24時間稼働が原則で、週末も操業を予定していた。

那珂工場は2011年、東日本大震災で被災して約3カ月間操業を停止し、自動車の生産に影響が及んだ。

*内容を追加しました。

(平田紀之)

ロイター通信ニュース