日銀の経営リスク、日銀自身が検討すべき問題=麻生財務相

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2月19日、麻生太郎財務相(写真)は午後の衆院本会議で、日銀の経営状態に関して、この先わずかな金利上昇でも財務が悪化しかねない状況については日銀自身が検討すべき問題だとの考えを示した。写真は都内で1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
2月19日、麻生太郎財務相(写真)は午後の衆院本会議で、日銀の経営状態に関して、この先わずかな金利上昇でも財務が悪化しかねない状況については日銀自身が検討すべき問題だとの考えを示した。写真は都内で1月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 麻生太郎財務相は19日午後の衆院本会議で、日銀の経営状態に関して、この先わずかな金利上昇でも財務が悪化しかねない状況については日銀自身が検討すべき問題だとの考えを示した。

そうした日銀の経営状況の悪化が金融市場に与える影響を尋ねられ、「日銀の経営悪化を前提とした質問には、政府として答えを控える」と述べた。

立憲民主党の階猛委員の質問に答えた。

足元の財政状況は新型コロナウイルスへの対応で悪化しているが、2025年度の基礎的財政収支(PB)黒字化目標と歳出・歳入両面の改革努力を続けていくと述べた。内閣府による予測で2025年度の財政収支見通しが大幅な赤字となっていることについては「足元でコロナ対策を全力で行った結果だ」との認識を示した。

(中川泉)

ロイター通信ニュース