日経平均は4日ぶり反発、買い戻し優勢 東京エレクは上場来高値

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東京株式市場で日経平均は4営業日ぶりに反発した。写真は東京証券取引所のビル。昨年10月撮影。(2021年 ロイター/Issei Kato)
東京株式市場で日経平均は4営業日ぶりに反発した。写真は東京証券取引所のビル。昨年10月撮影。(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4営業日ぶりに反発した。前週末19日の米国株式市場は横ばいの動きとなったが、日本株は買い戻す動きが加速し、一時前営業日比440円21銭高の3万0458円13銭で高値を付けた。ただ、明日は天皇誕生日の祝日で休場となるため、後半は見送りムードに支配された。個別では、東京エレクトロンが商いを集めて大幅反発し、上場来高値を更新した。 

TOPIXも4営業日ぶりに反発し、0.49%高となった。東証1部の売買代金は2兆4636億7000万円。東証33業種では、空運業、海運業、非鉄金属、金属製品などの27業種が値上がり、精密機器、医薬品、食料品などの6業種は値下がりした。

市場では「日経平均はこのところ押し目買いと過熱感を冷まそうとする動きを繰り返している。過熱感が強く市場心理が不安定なときはどちらかに大きく傾きやすいが、きょうは買い戻す動きが優勢となった」(証券ジャパンの調査情報部部長、大谷正之氏)との声が出ていた。

個別では、半導体関連株がしっかり。半導体装置メーカーのアプライド・マテリアルズの好決算を受けて、前週末の米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数が上昇した流れを引き継いだ。東京エレクトロンは6.34%高となり上場来高値を更新したほか、SUMCO、SCREENホールディングス、アドバンテストも買われた。

そのほか、ワクチン普及への期待から、日本航空、ANAホールディングスが買われたほか、J.フロント リテイリング、松屋などの小売業も堅調だった。

東証1部の騰落数は、値上がり1542銘柄に対し、値下がりが577銘柄、変わらずが75銘柄だった。

日経平均

終値      30156.03 +138.11

寄り付き    30281.78

安値/高値   30,089.18─30,458.13

TOPIX

終値       1938.35 +9.40

寄り付き     1947.35

安値/高値    1,936.23─1,952.86

東証出来高(万株) 125043

東証売買代金(億円) 24636.7

ロイター通信ニュース