金融庁、みずほ銀に報告命令 7割超のATMで障害

経済・ビジネス

3月3日、みずほ銀行の現金自動預払機(ATM)でシステム障害が起きた問題で、金融庁は同行に対して3日までに報告徴求命令を出した。写真はみずほ銀行。都内で2016年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)
3月3日、みずほ銀行の現金自動預払機(ATM)でシステム障害が起きた問題で、金融庁は同行に対して3日までに報告徴求命令を出した。写真はみずほ銀行。都内で2016年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 3日 ロイター] - みずほ銀行の現金自動預払機(ATM)でシステム障害が起きた問題で、金融庁は同行に対して3日までに報告徴求命令を出した。

みずほ銀のATMは2月28日午前から3月1日午後にかけて利用できなくなる障害が発生。利用者からの連絡を受けて発覚した。全国に設置するATM約5900台のうち、ピーク時は4318台で不具合が起きた。

みずほフィナンシャルグループ(FG)は1日、定期預金取引のデータ移行作業中にメモリーが足りなくなったのが原因だと説明した。

通帳やキャッシュカードがATMに取りこまれたまま戻ってこない障害は5244件起きた。みずほFGによると、2日までに約8割を返却済みだという。

みずほFGは、メモリー容量を5倍に増やすなどの対応を実施した。今後はさらに詳細な原因究明を進め、必要な対策を講じるという。

(新田裕貴)

ロイター通信ニュース