ルネサス、車載向け半導体の主力工場で火災 先端ラインが停止

経済・ビジネス

3月19日、ルネサスエレクトロニクスは自動車向け半導体で主力の那珂工場(茨城県ひたちなか市)の一部工程で火災が発生したと発表した。すでに鎮火を確認したが、クリーンルームの安全が確認されておらず、出火のあったラインは生産を停止している。写真は2017年4月、東京で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
3月19日、ルネサスエレクトロニクスは自動車向け半導体で主力の那珂工場(茨城県ひたちなか市)の一部工程で火災が発生したと発表した。すでに鎮火を確認したが、クリーンルームの安全が確認されておらず、出火のあったラインは生産を停止している。写真は2017年4月、東京で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは19日、自動車向け半導体で主力の那珂工場(茨城県ひたちなか市)の一部工程で火災が発生したと発表した。すでに鎮火を確認したが、クリーンルームの安全が確認されておらず、出火のあったラインは生産を停止している。

再開時期は未定。世界的に半導体の供給が不足しており、生産停止が長引けば自動車などの生産にも影響が広がる可能性がある。

先端品を扱う300ミリラインで出火があった。汎用品を扱う200ミリラインとウェハーテスト工程は稼働しており、製品出荷を継続している。300ミリラインの生産再開時期は、判明し次第、公表する。

出火原因は不明。20日午前9時から警察と消防による現場検証を予定している。19日午前3時前に火災が発生し、午前8時過ぎに鎮火を確認した。人的被害や建屋の被害はなく、有毒ガスの流出もない。一部のインフラ設備には被害が出ている。

ロイター通信ニュース