午後3時のドルは108円後半、リスクオフで円じり高

経済・ビジネス

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点からやや円高の108円後半。写真はドル紙幣、2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点からやや円高の108円後半。写真はドル紙幣、2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 22日 ロイター] -

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.79/81 1.1892/96 129.39/43

午前9時現在 108.86/88 1.1882/86 129.37/41

NY午後5時 108.87/90 1.1903/05 129.56/63

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点からやや円高の108円後半。トルコリラの急落、アジア株安でリスクオフの円買いが先行した。

週明けのドルは前週末終盤の水準から気配値を切り下げ、アジア市場の取引開始直後に108.50円をつけた。トルコのエルドアン大統領が、昨年11月に任命したばかりのアーバル中銀総裁を解任したことがパニック売りを呼び、リラは対ドルで一時16%下落した。

リラは対円でも15円台から13円台へ暴落した。「トルコ経済への警戒感が市場心理を冷やした」(外銀)といい、日経平均が600円を超える下げとなったことも、円高圧力を高めたという。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組によると、投機筋が保有する円のポジションは、16日に3万9368枚の円ショート(売り持ち)となった。

円が売り越しへ転じたのは、昨年3月8日以来1年ぶり。ただ、足元では「すでに投機筋は円売りを解消し始めている」(別の外銀)といい、この日の円高の一助となった可能性もあるという。

(為替マーケットチーム)

ロイター通信ニュース