東証、システム障害の最終報告書 4月から新ルール

経済・ビジネス

3月25日 日本取引所グループ傘下の東京証券取引所は昨年10月1日に発生したシステム障害を受けた再発防止の最終報告書を発表した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
3月25日 日本取引所グループ傘下の東京証券取引所は昨年10月1日に発生したシステム障害を受けた再発防止の最終報告書を発表した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 26日 ロイター] - 日本取引所グループ傘下の東京証券取引所は25日、昨年10月1日に発生したシステム障害を受けた再発防止の最終報告書を発表した。

売買停止と再開に至るルールや手順の概要は以下の通り。4月以降実施される。

1)取引所が注文を取り消すことができることを規則で明確化する。

2)その場合、原則的に取引参加者は顧客の注文を再発注する。

3)復旧のめどが立った後、取引参加者に売買の参加の可否を聞き取る。

4)回答を集計し、売買代金シェアが50%以上の取引参加者、個人投資家の売買代金シェアが30%以上かつ個人投資家から受託のある証券会社が5社以上、参加できることをめどに売買再開を決める。

5)注文受付時間を15分、取引時間は15分以上を確保する。当日再開のタイムリミットは午後2時半。

(伊賀大記)

ロイター通信ニュース