ルネサスの半導体生産停止、台湾メーカーに代替生産を要請中=梶山経産相

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梶山弘志経済産業相は30日の閣議後会見で、ルネサスエレクトロニクスの那珂工場の火災による生産停止を受け、台湾メーカーに半導体の代替生産に関する協力を要請していることを明らかにした。写真は半導体基板、2017年4月撮影、資料写真(2021年 ロイター/Toru Hanai)
梶山弘志経済産業相は30日の閣議後会見で、ルネサスエレクトロニクスの那珂工場の火災による生産停止を受け、台湾メーカーに半導体の代替生産に関する協力を要請していることを明らかにした。写真は半導体基板、2017年4月撮影、資料写真(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 30日 ロイター] - 梶山弘志経済産業相は30日の閣議後会見で、ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災による生産停止を受け、台湾メーカーに半導体の代替生産に関する協力を要請していることを明らかにした。

半導体製造装置が使用不可能となっていることから「調達の迅速化ということで、複数の製造装置のメーカーとやり取りをしている」と述べ、「早期復旧に向けて経産省も一丸となって取り組んでいく。ありとあらゆる手を使ってやっていく」と述べた。

政府が新規の石炭火力の輸出支援を停止する検討に入ったとの一部報道については「全面停止の検討に入ったという事実はない」と否定した上で、昨年12月に決定した「インフラシステム海外展開戦略2025」の方針に沿って行う考えを示した。相手国のエネルギー政策や気候変動政策に関与を深めることで脱炭素化を促すという。

(清水律子)

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