日経平均は反落、期末株価は前年度末比で54.2%上昇

経済・ビジネス

東京株式市場で日経平均は反落した。きょうは年度末最終日となるが、期末株価は前年に比べて54.2%上昇で、上昇幅は1万0261円79銭で過去最高を記録。一方、TOPIXは同じく39.2%の上昇だった。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
東京株式市場で日経平均は反落した。きょうは年度末最終日となるが、期末株価は前年に比べて54.2%上昇で、上昇幅は1万0261円79銭で過去最高を記録。一方、TOPIXは同じく39.2%の上昇だった。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。きょうは年度末最終日となるが、期末株価は前年に比べて54.2%上昇で、上昇幅は1万0261円79銭で過去最高を記録。一方、TOPIXは同じく39.2%の上昇だった。

30日の米国株式市場は小幅安で終了。一方、米10年債利回りは一時1.776%と14カ月ぶり高水準を付けた。これを受けて、日本株は売り優勢で始まったものの、その後は一進一退の繰り返し。模様眺めの1日となった。

31日に、バイデン米大統領がインフラ投資計画を発表する予定で、これを見極めたというムードがあるほか、引き続き「米投資会社アルケゴスのデフォルトによる金融機関の損失発生問題が警戒され、重しとなったようだ」(国内証券)という。

また、市場では「年度最終日とあって、投資家も積極的にポジションを取ろうとする雰囲気はない。アノマリーでも期末は大きな変動が起きにくく、きょうも模様眺めとなっている」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声が聞かれた

TOPIXは、1.21%安。東証1部の売買代金は、2兆9084億1800万円だった。東証33業種では、銀行業、ゴム製品、その他金融などの下げが目立ち、値上がりは輸送用機器、鉄鋼の2業種にとどまっている。

個別では、指数寄与度が大きいファーストリテイリングが軟調だったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株が軟調。半面、外為市場でドル/円が110円台後半まで円安に振れたことを好感して、トヨタ自動車など自動車株がしっかりとなった。

東証1部の騰落数は、値上がり491銘柄に対し、値下がりが1650銘柄、変わらずが45銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 29178.80 -253.90 29278.33 29165.52─

29348.99

TOPIX 1954.00 -23.86 1966.63 1954.00─

1976.82

東証出来高(万株) 132588 東証売買代金(億円) 29084.18

ロイター通信ニュース