イールドカーブの低位安定を優先=4月国債買い入れ予定で日銀

経済・ビジネス

3月31日、日銀の金融市場局は、4月の国債買い入れ予定について「コロナ禍が続くもとではイールドカーブの低位安定の継続を優先すべきだ」とコメントした。写真は2016年3月、都内の日銀本店で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
3月31日、日銀の金融市場局は、4月の国債買い入れ予定について「コロナ禍が続くもとではイールドカーブの低位安定の継続を優先すべきだ」とコメントした。写真は2016年3月、都内の日銀本店で撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 31日 ロイター] - 日銀の金融市場局は31日、4月の国債買い入れ予定について「コロナ禍が続くもとではイールドカーブの低位安定の継続を優先すべきだ」とコメントした。市場機能の維持と金利コントロールのバランスを取ることが重要であるとし、「オペの応札状況と国債の需給踏まえ、買い入れ回数とオファー金額を見直した」と指摘した。

4月の国債買い入れ予定では、3月に比べて残存期間別の買い入れ回数が減るとともに、月間ベースの買い入れ額も減額された。特に「残存期間5年超10年以下」の1回当たりオファー額は4500億円で月4回の予定となり、3月実績の同4200億円・月5回より月間のオファー額は3000億円減った。

(和田崇彦)

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