日銀当座預金、3月末の残高は522兆円で初の500兆円超え=日銀

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4月2日、日銀が発表した3月のマネタリーベースによると、日銀当座預金の3月末の残高は522兆5703億円となり、初めて500兆円を突破して過去最高を更新した。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)
4月2日、日銀が発表した3月のマネタリーベースによると、日銀当座預金の3月末の残高は522兆5703億円となり、初めて500兆円を突破して過去最高を更新した。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した3月のマネタリーベースによると、日銀当座預金の3月末の残高は522兆5703億円となり、初めて500兆円を突破して過去最高を更新した。マネタリーベースは643兆6096億円でこちらも過去最高。新型コロナウイルス対応オペや国庫短期証券の買い入れ増などで押し上げられている。

マネタリーベースの平均残高は前年比20.8%増の613兆3816億円となり、過去最高を更新。平均残高の伸び率は2017年2月以来の大きさ。

平均残高の内訳は、日銀当座預金が同25.1%増の492兆5099億円と過去最高を更新。日銀当預の伸び率は17年4月以来の大きさ。紙幣は同6.0%増の115兆8413億円、貨幣は同1.9%増の5兆0304億円だった。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

(和田崇彦)

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