中国向け債務返済に回されたら「意味ない」=SDR拡充で麻生財務相

政治・外交

麻生太郎財務相は6日、SDRと呼ばれる国際通貨基金(IMF)の外貨調達枠拡充について「中国向けの債務返済に回されたら意味がない」との考えをあらためて示した。同日午前の閣議後会見で語った。写真は昨年9月撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )
麻生太郎財務相は6日、SDRと呼ばれる国際通貨基金(IMF)の外貨調達枠拡充について「中国向けの債務返済に回されたら意味がない」との考えをあらためて示した。同日午前の閣議後会見で語った。写真は昨年9月撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )

[東京 6日 ロイター] - 麻生太郎財務相は6日、SDRと呼ばれる国際通貨基金(IMF)の外貨調達枠拡充について「中国向けの債務返済に回されたら意味がない」との考えをあらためて示した。同日午前の閣議後会見で語った。

途上国債務問題を巡って「いろんなツールを組み合わせて補完的支援するに尽きる」との考えも併せて述べ、きょう予定される主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議や7日の20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議では、支払猶予の半年延長を含む支援策を支持する意向を示した。

イエレン米財務長官が法人税に世界的な「最低税率」を設定することで合意するよう働きかけていることに関しては「法人税の引き下げ競争を避けるための良い流れ」と述べた。

(山口貴也 編集:内田慎一)

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