日米首脳会談の共同声明、台湾海峡問題入るか調整中=官房長官

政治・外交

[東京 16日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は16日午後の会見で、米政府高官が日米首脳会談後の共同声明に台湾に関する記述が入ると述べたことに対し、調整中でありコメントを控えると述べた。

同時に「台湾海峡の平和と安定の重要性は、先の日米2+2でも一致したところであり、これまでも日米間で認識を共有してきた」と語った。

もし、共同声明に台湾関連の文言が入れば1969年以来となるが、これに関しても「調整中」との見解を繰り返し、それ以上の言及を避けた。

また、5Gをはじめとする通信技術を対象に日米共同で開発を推進していくことは「意味のあること」と指摘した。

米政府高官は15日、両首脳が台湾情勢を巡る共同声明で合意する見込みとし、首脳会談では、中国政府による新疆ウイグル自治区のイスラム教徒の扱いや香港への影響力行使も取り上げると説明した。

また、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対抗するため、日本が高速通信規格「5G」に20億ドル拠出する計画も発表される見通と述べていた。

(田巻一彦)

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