原油先物は下落、インドなどのコロナ感染者急増で

4月19日、原油先物はアジア時間の取引で下落。インドなどの新型コロナウイルス感染者の急増が対策強化につながり、経済活動や原油など資源需要に打撃を与えるとの懸念が強まっている。デリーで14日撮影(2021年 ロイター/Danish Siddiqui)
4月19日、原油先物はアジア時間の取引で下落。インドなどの新型コロナウイルス感染者の急増が対策強化につながり、経済活動や原油など資源需要に打撃を与えるとの懸念が強まっている。デリーで14日撮影(2021年 ロイター/Danish Siddiqui)

[東京 19日 ロイター] - 原油先物はアジア時間19日の取引で下落。インドなどの新型コロナウイルス感染者の急増が対策強化につながり、経済活動や原油など資源需要に打撃を与えるとの懸念が強まっており、原油相場を圧迫している。

0139GMT(日本時間午前10時39分)時点で北海ブレント先物は0.43ドル(0.6%)安の1バレル=66.34ドル。先週は6%上昇した。

米WTI先物は0.42ドル(0.7%)安の62.71ドル。先週は6.4%上昇。

アクシのチーフグローバル市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「インドと日本のコロナ感染再拡大を受け、上値を試す動きが利益確定に阻まれている」と分析した。

インドが18日に報告したコロナ新規感染者は26万1500人に上り、新たな死者数は過去最多の1501人だった。

19日に公表された4月のロイター企業調査によると、新型コロナウイルス感染第4波発生は大方の日本企業が覚悟しており、半数以上が5月頃にピークを迎えるとみている。日本は主要7カ国(G7)の中で最もワクチン接種が遅れており、再び売り上げ減少などの影響が懸念される事態となっている。

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