大阪府、緊急事態宣言の要請を正式決定 兵庫も最終調整か

4月20日、大阪府は新型コロナウイルス対策本部会議で、政府に緊急事態宣言の発令を要請することを正式決定した。写真はJR大阪駅で2019年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
4月20日、大阪府は新型コロナウイルス対策本部会議で、政府に緊急事態宣言の発令を要請することを正式決定した。写真はJR大阪駅で2019年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] - 大阪府は20日の新型コロナウイルス対策本部会議で、政府に緊急事態宣言の発令を要請することを正式決定した。兵庫県も、発令を要請する方向で最終調整に入ったと報じられている。

吉村洋文知事は大阪府の感染状況について「極めて厳しい感染状況にあり、医療提供体制も極めて厳しい」との認識を示し、「(まん延防止等重点措置の適用から)2週間経過したが、大きく感染を抑えられる状況になっていない。国に緊急事態宣言を要請する判断をした」と語った。20日中に要請するという。

大阪府ではこの日、1153人の新型コロナウイルス感染が確認された。

NHKは、兵庫県も、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況を受けて国に緊急事態宣言の発令を要請する方向で最終調整に入ったと報じた。 井戸敏三知事は会見で、まん延防止等重点措置が取られている中でも「飲食店の時短制限だけでは(感染防止の)効果が上がっていると評価できるほど実績が出ておらず、何らかの対応が必要」と述べ、21日の対策本部で検討した上で要請を決めると述べた。

兵庫県では20日、火曜日としては最多の427人のコロナ感染が新たに確認されている。

*兵庫県についての記述を追加しました。

(石田仁志、田中志保)

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