国連人権弁務官、有罪評決の「意義大きい」 フロイドさん事件で

[ジュネーブ 21日 ロイター] - 米ミネソタ州ミネアポリス近郊で昨年5月に黒人男性のジョージ・フロイドさんが拘束された際に死亡した事件の裁判を巡り、国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ氏は21日、有罪評決の「意義は大きい」と評価した上で、米国のアフリカ系国民に対する体系的な人種差別を終わらせるために成すべきことが依然多いことを浮き彫りにしたと述べた。

同事件の裁判では、起訴された元警官のデレク・ショービン被告(45)に対し、陪審団が20日、第2級殺人などで有罪評決を下した。12人の陪審員は、目撃者や警察関係者、医学専門家など45人による3週間にわたる証言を検討。陪審団は第3級殺人と第2級過失致死の罪も認定した。

バチェレ氏は「陪審員が認定したように、この事件の証拠は非常に明確だった」と指摘。警察による過剰な武力行使や殺害がより法廷に持ち込まれるよう求めた上で、「アフリカ系国民の殺害を阻止するために全米の警察組織の改革はなお不十分」と述べた。

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