中国IT大手のクリーンエネ推進策、テンセントが1位=調査

4月21日、環境保護団体グリーンピースは、中国のIT大手によるクリーンエネルギー推進策について調査報告書を公表し、クラウドサービス企業のランキングでテンセントが1位だったと明らかにした。北京で昨年9月撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)
4月21日、環境保護団体グリーンピースは、中国のIT大手によるクリーンエネルギー推進策について調査報告書を公表し、クラウドサービス企業のランキングでテンセントが1位だったと明らかにした。北京で昨年9月撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[上海 21日 ロイター] - 環境保護団体グリーンピースは21日、中国のIT(情報技術)大手によるクリーンエネルギー推進策について調査報告書を公表し、クラウドサービス企業のランキングで騰訊控股(テンセント)が1位だったと明らかにした。

インターネット企業は電力消費が大きい業種の一つで、中国のデータセンターは温暖化ガス排出量の多い石炭火力発電に大きく依存している。

報告書では、中国の大手クラウド、データセンター企業22社を対象に、再生可能エネルギーやエネルギー効率、情報開示などの取り組みについて分析した。

グリーンピースはテンセントについて、情報開示面の実績が良好なほか、再生可能エネルギーの調達を増やしたと評価した。詳細は不明。

テンセントは今年1月、排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に向けて取り組む方針を示したが、目標達成時期は示していない。

2位は通信機器の華為技術(ファーウェイ)、3位はネット検索の百度(バイドゥ)だった。昨年の調査で1位だったアリババは4位に転落。グリーンピースによると、情報開示や再生可能エネルギーへの転換が不十分だったという。

アリババは声明で、環境に優しいデータセンターの構築にコミットしていると表明した。

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