独外相、中国とのデカップリングは「間違った道」

ドイツのマース外相(写真)は21日、中国とは相違点が多くあるが、欧州連合(EU)は孤立主義的な姿勢を強めることなく、中国に関与する必要があるとの見解を示した。14日撮影。代表撮影(2021年 ロイター/Johanna Geron)
ドイツのマース外相(写真)は21日、中国とは相違点が多くあるが、欧州連合(EU)は孤立主義的な姿勢を強めることなく、中国に関与する必要があるとの見解を示した。14日撮影。代表撮影(2021年 ロイター/Johanna Geron)

[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツのマース外相は21日、中国とは相違点が多くあるが、欧州連合(EU)は孤立主義的な姿勢を強めることなく、中国に関与する必要があるとの見解を示した。

中国の王毅国務委員兼外相とのオンライン会談を前に語った。

「EUは中国をパートナーであると同時に競合相手、体制上のライバルと見なしている」と述べ、「この3つの観点全てにおいて、中国政府との強力で持続可能な対話チャンネルが必要だ。デカップリングは間違った道だ」と強調した。

EUは先月、米英とカナダとともに、中国が新疆ウイグル自治区で重大な人権侵害を行っているとして、中国政府当局者に対する制裁措置を発表した。

王外相はマース外相との会談で、独中関係は昨年以来、おおむね安定を維持してきたと指摘。独中などの経済大国はともにデカップリングに抵抗し、代わりに国際的な産業供給網の安定維持を追求するべきだと訴えた。中国外務省が発言内容を発表した。

王氏はまた、中国はイデオロギーの違いで境界線を引く行為は認めず、小さなグループごとに行動することや、偽情報に基づく恣意的かつ一方的な制裁発動にはさらに反対すると強調した。

(c) Copyright Thomson Reuters 2021. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

ロイター通信ニュース