仏エルメス、第1四半期は予想上回る44%増収 アジアが好調
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[ミラノ 22日 ロイター] - 仏高級ブランド、エルメスの第1・四半期決算は44%の増収となった。アジアでの販売が好調だった。
アジアの売上高は前年同期のほぼ2倍。新型コロナウイルス関連の制限措置の緩和で、店舗の営業が再開したことが寄与した。
第1・四半期の売上高は、為替変動の影響を除くベースで20億8000万ユーロ(25億ドル)。アナリスト予想の24%増を上回った。
日本を除くアジアの売上高は94%増。特に中国での販売が急増した。米国の販売も24%増加。ロックダウン(都市封鎖)が再導入された欧州の販売減少分を十二分に補った。
同社の幹部は記者団に、売上高の増加は大幅な値上げによるものではないと指摘。今年に入ってからの値上げ率は1.4%にとどまっていると述べた。
すべての地域でオンライン販売が100%以上増加しており、近く10億ユーロを超える可能性が高いという。
第1・四半期の売上高は2019年との比較では33%増。高級ブランドの販売回復が改めて浮き彫りとなった。ライバルのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)やケリングも売上高が急増している。
ただ、エルメスの幹部は、高級ブランド業界が今年、新型コロナ危機から完全に脱却できると予測するのはまだ早いと発言。日本で感染再拡大に対する懸念が浮上しているとの見方を示した。
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