英銀HSBC本社ビル、環境活動家が窓ガラス破壊

An activist from the Extinction Rebellion, a global environmental movement, smashes a window at HSBC headquarters during a protest in Canary Wharf, London, Britain April 22, 2021. REUTERS/John Sibley
An activist from the Extinction Rebellion, a global environmental movement, smashes a window at HSBC headquarters during a protest in Canary Wharf, London, Britain April 22, 2021. REUTERS/John Sibley

[ロンドン 22日 ロイター] - ロンドンのカナリー・ワーフにある英銀行大手HSBCの本社ビルで22日、環境活動家がハンマーで窓ガラス19枚を割る事件があった。

窓ガラスを破壊したのは環境保護団体「エクスティンクション・リベリオン」の複数の女性活動家。HSBCが石炭火力発電所への融資を続けていると批判している。

現場のロイター記者によると、活動家9人が逮捕された。

同団体は「HSBCはカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量量)を2050年までに実質ゼロにすると約束しているにもかかわらず、現行の気候変動対策では、石炭火力発電所への融資が可能だ。化石燃料業界との関係に基づいて、取引を拒否したり、契約を撤回する基準を示していない」と主張している。

HSBCの広報担当は、現時点でコメントを控えている。

同団体は、気候変動の専門家が指摘する環境破壊の最悪のシナリオを回避するため、現代の政治・経済・社会構造に対する抗議活動を呼び掛けており、2週間前にも英銀大手バークレイズの本社ビルの窓ガラスを破壊した。

同団体は、20世紀初頭に直接行動を通じて婦人参政権を求めた婦人参政権論者「サフラジェット」の闘争に言及している。

(c) Copyright Thomson Reuters 2021. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

ロイター通信ニュース