米シリコンラボ、インフラ部門をスカイワークスに売却

[22日 ロイター] - 半導体メーカーの米シリコン・ラボラトリーズは22日、インフラ・自動車部門を米同業スカイワークス・ソリューションズに27億500万ドルで売却すると発表した。売却によりスマート家電向け無線通信チップに経営資源を集中させる。

シリコンラボの株価は引け後の時間外取引で12.4%急伸。スカイワークスは4.4%高となった。

売却対象には電気自動車(EV)向け半導体などの製品や知的財産、関連従業員350人が含まれる。

同社はここ数年、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」に重点を置き、スマート家電向け無線通信チップを取り扱ってきた。

タイソン・タトル最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、IoT向けチップは同社事業の約6割を占め、20%を上回る年間増収率を達成していると説明。ただ、IoT関連製品は自動車・インフラ事業とは顧客基盤やサプライチェーン(供給網)が異なるという。

IoTには半導体だけでなくソフトウエアや無線接続技術、同社が開発するさまざまなアプリが絡んでおり、事業を最適化するために重点的に取り組む必要があると語った。

コストなどを引いた売却益は23億ドルと見込み、そのうち20億ドルを特別配当と自社株買いを通じて株主に還元する予定。

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