五輪=ドイツ選手協会、東京大会での人種差別抗議容認求める

ドイツ選手協会は、今夏の東京五輪において、人種差別反対の意思を示すための「膝つき」などの行為を容認するべきだと述べた。写真は2022年ワールドカップ・カタール大会欧州予選の試合前に膝つきをする選手たち。ロンドンで3月代表撮影(2021年 ロイター)
ドイツ選手協会は、今夏の東京五輪において、人種差別反対の意思を示すための「膝つき」などの行為を容認するべきだと述べた。写真は2022年ワールドカップ・カタール大会欧州予選の試合前に膝つきをする選手たち。ロンドンで3月代表撮影(2021年 ロイター)

[22日 ロイター] - ドイツ選手協会は、今夏の東京五輪で人種差別反対の意思を示すための「膝つき」などの行為を容認するべきだという見解を示した。

国際オリンピック委員会(IOC)は21日、7月23日に開幕する東京五輪で、表彰式や競技会場でのあらゆる政治的、宗教的、人種的宣伝活動を禁じた五輪憲章第50条を適用することを決めた。

これを受けて、ドイツ選手協会は22日に声明を発表し、「アスリートはいつでも、自由で民主的な社会の価値観を支持することを平和的に表明する自由を持つべき。表現の自由のような人権は普遍的なもの」と主張。

同協会のマネジングディレクターは、「ドイツのアスリートが五輪期間中、人種差別との戦いなどの基本的価値観のために平和的に立ち向かうことを決めた場合、もし制裁を受ければ、ドイツ選手協会はアスリートの法的支援に取り組む」と述べた。

米国での白人警官による黒人暴行死事件をきっかけに広がった「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」運動を背景に、世界中のスポーツチームやアスリートが人種差別に抗議。世界陸連のセバスチャン・コー会長も、アスリートは抗議する権利を持つべきだと述べている。

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