感染流行の波は何度も起こる、今後も起こり得る=西村再生相

4月23日、西村康稔経済再生相(写真)は午後、東京、大阪など4都府県への緊急事態宣言発令について説明を行うため衆院の議院運営委員会に出席し、新型コロナウイルスの感染拡大は繰り返し発生するため、その都度対策が必要と説明した。写真は都内で昨年9月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
4月23日、西村康稔経済再生相(写真)は午後、東京、大阪など4都府県への緊急事態宣言発令について説明を行うため衆院の議院運営委員会に出席し、新型コロナウイルスの感染拡大は繰り返し発生するため、その都度対策が必要と説明した。写真は都内で昨年9月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 23日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は23日午後、東京、大阪など4都府県への緊急事態宣言発令について説明を行うため衆参両院の議院運営委員会に出席し、新型コロナウイルスの「感染流行の波は何度も起こる、今後も起こり得る」と述べ、その都度対策が必要になると説明した。

衆院の松尾明弘委員(立憲民主)が、再び緊急事態宣言を発動させないのが自身の責務と明言した菅義偉首相の責任や、同委員会に菅首相が出席していない理由について質問した。西村氏は「流行は何度も起こるので、それに対して機動的に対応するのが必要」と説明した。

緊急事態宣言の解除基準に関しては「まずは極めて強い対策にご理解をいただいて、徹底して取り組んでいただくのが必要。まだ解除の話をするのは次期尚早」と述べた。

参院の山下芳生委員(共産党)は西村再生相の「何度も起こる」との発言について「封じ込める立場に立たない、あまりにひどい発言」と批判。封じ込めるために、大規模検査の実施を求めた。

西村再生相は「何度も流行は起こるのが現実。できれば感染ゼロにしたいができない。これはなかなか難しいウイルス」と理解を求めた。政府の対策が不十分との指摘には「夜中に目が覚めることもある。誰よりも研究しており、感染ゼロにしたいと思っている」と語気を強めた。

政府は東京・大阪など4都府県に対して25日から5月11日までの期間、3度目となる緊急事態宣言の発令を23日夕刻発令する見通し。変異株の拡大に対応するため、飲食店や大規模店舗への休業要請、学校の部活動の自粛などを要請する。

飲食店での酒類提供やカラオケ装置稼働の自粛も求めており、昨年4月の緊急事態宣言よりも厳しい規制内容となっている。

*内容を追加しました。

(竹本能文 編集:内田慎一)

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