MUFG、セルサイドの人員削減 資本市場業務拡大へ=関係筋

4月23日、写真は都内で2016年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)
4月23日、写真は都内で2016年5月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がセルサイドの人員を削減したことが関係筋の話で明らかになった。米国チームの6人、セルサイドの市場調査・セールス・トレーディングチームの4人、投資銀行部門のアドバイザー2人が過去1週間に削減されたという。

同行は債券トレーディング・債券市場関連業務を拡大しており、2020年半ばからこれらの業務で採用活動を進めている。

関係筋によると、同行は大規模なバランスシートを活用し、債券発行・流通市場業務をさらに拡大したい意向という。

世界的な低金利環境や株高を背景に資本市場では今年、取引が活発化している。

MUFGの再編は、セルサイドの業務が長期的に低迷していることの反映している。

人員削減の対象者には、ニューヨークオフィスの金利戦略部門元責任者ジョン・ハーマン氏らが含まれている。

同行は21日、債券取引プラットフォームの強化に向け、野村ホールディングスからジョージ・ゴンカルベス氏を米マクロ戦略の責任者として迎え入れたことを明らかにした。

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