カナダ、アストラ製ワクチン30歳以上の接種許可 感染「危機的状況」

4月23日、カナダ保健当局は新型コロナウイルス変異株の感染が拡大する中、英アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンについて、30歳以上への接種を許可すると発表した。写真は2015年8月、首都オタワで(2021年 ロイター/Blair Gable)
4月23日、カナダ保健当局は新型コロナウイルス変異株の感染が拡大する中、英アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンについて、30歳以上への接種を許可すると発表した。写真は2015年8月、首都オタワで(2021年 ロイター/Blair Gable)

[オタワ 23日 ロイター] - カナダ保健当局は23日、新型コロナウイルス変異株の感染が拡大する中、英アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンについて、30歳以上への接種を許可すると発表した。

カナダは3月末、接種後のまれな血栓症が報告されたことを受け、55歳未満への接種を中断していた。

感染拡大第3波に見舞われているカナダでは、今月に入ってから1日の新規感染が8600人と倍増。保健当局は、変異株が拡大する中、一段と厳しい抑制策が取られなければ、月末までに1日の新規感染は1万5000人を超える恐れがあると警告。トルドー首相は「感染力が強い変異株が広まっており、状況は危機的だ」と述べた。

トルドー首相はこの日、ソフィー夫人と共にアストラゼネカ製ワクチンの1回目の接種を受けた。

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