消息絶ったインドネシア潜水艦発見、バリ島沖の海底 3つに分裂

インドネシア海軍の潜水艦が消息を絶ったことに関し、国軍と海軍の高官は25日、船体が少なくとも3つに裂けた状態でバリ島沖の海底で発見されたと明らかにした。写真は「KRIナンガラ402」。2012年2月、ジャワ島のスラバヤで撮影(2021年 M Risyal Hidayat/Antara Foto)
インドネシア海軍の潜水艦が消息を絶ったことに関し、国軍と海軍の高官は25日、船体が少なくとも3つに裂けた状態でバリ島沖の海底で発見されたと明らかにした。写真は「KRIナンガラ402」。2012年2月、ジャワ島のスラバヤで撮影(2021年 M Risyal Hidayat/Antara Foto)

[デンパサール 24日 ロイター] - インドネシア海軍の潜水艦が消息を絶ったことに関し、国軍と海軍の高官は25日、船体が少なくとも3つに裂けた状態でバリ島沖の海底で発見されたと明らかにした。ジョコ大統領は乗組員53人の遺族に哀悼の意を表明した。

乗組員のものとみられるライフベストなども見つかった。潜水艦「KRIナンガラ402」は44年前に建造。魚雷訓練を実施する予定だったが、21日に消息を絶った。

国軍のハディ司令官は記者団に、捜索の結果、潜水艦が沈没し、乗組員全員が死亡したと判断できると述べた。

海軍のユド参謀総長は乗組員に責任はなく、停電が起きたわけでもないと説明、「自然の力」によって引き起こされた事故だったとの見方を示した。

24日の水中音波探知機(ソナー)の捜索で、潜水艦は最大潜水深度を大きく超過する水深850メートルの海底に沈んでいた。

多数のヘリコプターや艦艇が捜索に当たり、米国やオーストラリア、シンガポール、マレーシア、インドも協力した。

インドネシアは軍備の刷新を目指してきたが、老朽化した装備品を一部で使い続けており、ここ数年に致命的な事故が起きていた。

インドネシアは今回の事故の前に、KRIナンガラ402を含めドイツ製209型潜水艦2隻とこれより新型の韓国製潜水艦3隻を保有していた。

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