中国、小惑星の衝突回避システムを議論へ=国家航天局長

[北京 24日 ロイター] - 中国の宇宙機関である国家航天局の張克倹局長は24日、地球付近の小惑星に対する「防衛システム」構築を巡る議論を進めると明らかにした。南京で開かれた「中国宇宙日」式典の冒頭で述べた。これ以上の詳細については触れなかった。

中国はここ数年、宇宙探査を最優先課題としており、2045年までに年間数千回の宇宙飛行を実行し、数万トンの貨物や乗客を輸送するプログラムの構築を目指している。

欧州宇宙機関(ESA)は昨年、米航空宇宙局(NASA)との共同プロジェクトとして宇宙船を建造する1億2900万ユーロ(1億5600万ドル)相当の契約に署名。地球に向かう小惑星の軌道をそらす方法を検討する。

中国国営の新華社が中国科学院院士の葉培建氏の話として伝えたところによると、中国は宇宙探査機を地球付近の小惑星に着陸させ、サンプルを地球に届けるといったミッションを進めている。ミッションの完了には約10年かかる可能性があるという。

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