午前の日経平均は小反発、材料欠きもみあい

経済・ビジネス

4月26日 午前の東京株式市場で日経平均は前営業日比74円73銭高の2万9095円36銭となり、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
4月26日 午前の東京株式市場で日経平均は前営業日比74円73銭高の2万9095円36銭となり、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 26日 ロイター] - 26日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比74円73銭高の2万9095円36銭となり、小幅に反発した。米株高を受けた朝方のプラスからいったんマイナス圏に沈んだものの、徐々に持ち直した。手掛かり材料に乏しく、もみあいとなった。東証1部売買代金は1兆円を割り込んだ。

前週末の米国株式市場では、新型コロナウイルスのワクチン接種が進展する中、好調な経済指標の発表を受けて景気回復期待が高まり、主要3指数が反発した。

日経平均もプラスを確保したが、米株高に対する見劣りを意識する声もある。ワクチン接種が欧米に比べて遅れる日本では「正常化に向かいつつある流れは変わらないが、欧米との格差が出ている」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成上席執行役員)との指摘が聞かれた。

TOPIXは0.17%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9910億6700万円だった。東証33業種では、空運や陸運、鉄鋼、パルプ・紙が上昇した一方、医薬品、その他製品、倉庫・運輸関連の下げが目立った。 個別では、エムスリーが一時7%超の下落となった。23日の決算発表で2022年3月期の業績見通しの開示を見送っており、市場では新規の材料に乏しいとの受け止めが聞かれた。一方、ANAホールディングスが堅調。コスト削減が進展し、2021年3月期の連結営業損益見通しを5050億円の赤字から4650億円の赤字に上方修正すると発表したことが好感された。

東証1部の騰落数は、値上がりが1029銘柄、値下がりが1020銘柄、変わらずが138銘柄だった。

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