英、今後数四半期は急成長続くーブロードベント中銀副総裁=新聞

イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は、国内経済について、少なくとも今後数四半期は急成長が続くと発言、ただ物価動向の予想は難しくなるとの認識を示した。2018年11月ロンドンで代表撮影(2021年 ロイター)
イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は、国内経済について、少なくとも今後数四半期は急成長が続くと発言、ただ物価動向の予想は難しくなるとの認識を示した。2018年11月ロンドンで代表撮影(2021年 ロイター)

[24日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は、国内経済について、少なくとも今後数四半期は急成長が続くと発言、ただ物価動向の予想は難しくなるとの認識を示した。

副総裁は、24日夕に公表された英テレグラフ紙とのインタビューで「狂乱の20年代」になるか判断は時期尚早だが、「少なくとも今後2-3四半期にわたって非常に急激な成長」が実現することは確実だと発言。人々が貯蓄を減らし、景気が拡大するとの見通しを示した。

副総裁は、家計が支出先も変えており、「ディスインフレ効果は低下している」と指摘。

「フル稼働状態の品目の価格上昇ペースは、需要が減少している品目の価格下落ペースを上回るだろう」とし「需要がシフトすれば、一部の分野でボトルネックが生じるだろう。特に何らかの理由で供給にも悪影響が出ている分野はそうだ」と述べた。

副総裁は、必要であれば追加で量的緩和を実施する余地があるとしながらも、「道具箱」より「この金融政策スタンスで何をやりたいのかという基本的な問題」のほうが重要だと述べた。

中銀は先月、新型コロナウィルスのワクチン接種の進展により国内経済の回復の勢いが増しているが、中・長期的な景気回復見通しについては委員の間で見方が分かれているとの認識を示した。

副総裁は2月、新型コロナ対策の一環として実施している国債買い入れのペースを変えるには、かなり大きなニュースが必要だと述べた。

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