ANA、50年度に航空機運航によるCO2排出量を実質ゼロへ

4月26日、ANAホールディングスは航空機の運航により発生する二酸化炭素(CO2)排出量について、2050年度に実質ゼロを実現すると発表した。写真はANA機。2019年3月、仏トゥールーズ近郊で撮影(2021年 ロイター/Regis Duvignau)
4月26日、ANAホールディングスは航空機の運航により発生する二酸化炭素(CO2)排出量について、2050年度に実質ゼロを実現すると発表した。写真はANA機。2019年3月、仏トゥールーズ近郊で撮影(2021年 ロイター/Regis Duvignau)

[東京 26日 ロイター] - ANAホールディングスは26日、航空機の運航により発生する二酸化炭素(CO2)排出量について、2050年度に実質ゼロを実現すると発表した。従来はCO2排出量を50年度までに05年度比で半減させる目標を掲げていたが、日本政府の温室効果ガス削減目標を踏まえ、環境負荷軽減への取り組みを加速させる。

航空機は電車など他の交通手段と比べてCO2排出量が多く、環境対策が急がれている。

目標達成に向けて、原材料の生産・収集から燃焼までの過程でCO2の排出量が少ない持続可能な供給源から製造されるジェット燃料(SAF)を活用する。

ANAはバイオベンチャー企業のユーグレナなどと連携し、国産SAFとして生物由来の燃料製造を支援する。東芝などとも協力し、排ガスなどからのCO2をSAFに再利用するビジネスモデルの検討なども図る。SAFを取り扱う米国やフィンランドのジェット機燃料製造会社と提携し、Co2排出量を削減できる燃料調達も進める。

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